借入年齢別|組める期間と毎月返済額
結論から書きます。3,000万円・金利0.6%・元利均等で、完済時80歳・最長35年を上限としたときの、借入年齢ごとの組める期間と毎月返済額です。
| 借入時の年齢 | 組める最長期間 | 完済時の年齢 | 毎月返済 | 総利息 | 総返済額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30歳 | 35年 | 65歳 | 79,208円 | 327万円 | 3,327万円 |
| 35歳 | 35年 | 70歳 | 79,208円 | 327万円 | 3,327万円 |
| 40歳 | 35年 | 75歳 | 79,208円 | 327万円 | 3,327万円 |
| 45歳 | 35年 | 80歳 | 79,208円 | 327万円 | 3,327万円 |
| 50歳 | 30年 | 80歳 | 91,078円 | 279万円 | 3,279万円 |
| 55歳 | 25年 | 80歳 | 107,712円 | 231万円 | 3,231万円 |
| 60歳 | 20年 | 80歳 | 132,681円 | 184万円 | 3,184万円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。借入額・金利・返済方式を固定し、「80歳−借入時年齢」と35年の短いほうを期間として計算しています。
35歳と50歳を比べると、毎月返済の差は11,870円です。一方で総利息は50歳のほうが48万円少なくなります。期間が短い分だけ利息を払う回数が減るためで、「遅く借りるほど総額で損をする」とは限りません。重くなるのは毎月の負担の側で、総額の側ではありません。
期間が縮みはじめるのは46歳から
上の表で45歳までの行が同じ数字なのは、35年という商品側の上限に当たっているためです。80−35=45なので、45歳までは年齢が期間を決めません。決めはじめるのは46歳からです。
| 借入時の年齢 | 組める最長期間 | 毎月返済 | 1歳前との差 |
|---|---|---|---|
| 45歳 | 35年 | 79,208円 | — |
| 46歳 | 34年 | 81,302円 | +2,094円 |
| 47歳 | 33年 | 83,523円 | +2,221円 |
| 48歳 | 32年 | 85,884円 | +2,361円 |
| 49歳 | 31年 | 88,397円 | +2,513円 |
| 50歳 | 30年 | 91,078円 | +2,681円 |
| 51歳 | 29年 | 93,945円 | +2,867円 |
| 52歳 | 28年 | 97,017円 | +3,072円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。1歳ごとに期間を1年ずつ短くして毎月返済額を再計算しています。
46歳の時点では1歳あたり2,094円ですが、52歳では3,072円に広がります。期間が短くなるほど、同じ「1年」の重みが増すためです。検討が1年延びるコストは、年齢が上がるほど大きくなると考えておくと、判断の急ぎ具合を決めやすくなります。
最長40年の商品は何歳まで効くか
最長40年の住宅ローンもあります。ただし完済時80歳の条件がある以上、40年を丸ごと使えるのは40歳までです。同じ借入額で、35年上限の商品と比べます。
| 借入時の年齢 | 35年上限の期間/毎月返済 | 40年上限の期間/毎月返済 | 毎月の差 | 総利息の差 |
|---|---|---|---|---|
| 35歳 | 35年 / 79,208円 | 40年 / 70,315円 | −8,893円 | +48万円 |
| 40歳 | 35年 / 79,208円 | 40年 / 70,315円 | −8,893円 | +48万円 |
| 45歳 | 35年 / 79,208円 | 35年 / 79,208円 | ±0円 | ±0円 |
| 50歳 | 30年 / 91,078円 | 30年 / 91,078円 | ±0円 | ±0円 |
| 55歳 | 25年 / 107,712円 | 25年 / 107,712円 | ±0円 | ±0円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。金利は両方とも0.6%として、期間だけを変えています。実際は40年の商品の金利が高く設定されることもあります。
40歳までなら毎月返済を8,893円下げられますが、総利息は48万円増えます。45歳以降は35年上限の商品との差が消え、期間を決めているのは商品ではなく年齢になります。期間の長い商品を探すより、借入額そのものを見直すほうが効く領域に入ります。40年ローンの損得も合わせて確認してください。
変動金利では期間の短さが効く方向に働く
変動金利で、0.6%から5年かけて1ポイント上がる想定を当てます。5年ルール・125%ルールありで、2031年9月の返済額改定がどうなるかを年齢別に出しました。
| 借入時の年齢 | 期間 | 当初の毎月返済 | 改定後の毎月返済 | 改定率 | 未払利息の危険水位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 35歳 | 35年 | 79,208円 | 93,534円 | +18.1% | 3.17% |
| 45歳 | 35年 | 79,208円 | 93,534円 | +18.1% | 3.17% |
| 50歳 | 30年 | 91,078円 | 105,187円 | +15.5% | 3.64% |
| 55歳 | 25年 | 107,712円 | 121,623円 | +12.9% | 4.31% |
| 60歳 | 20年 | 132,681円 | 146,444円 | +10.4% | 5.31% |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。金利は半年ごとに見直し、返済額は5年ごとに改定、改定額は直前の1.25倍を上限としています。
35歳(35年)の改定率は+18.1%、50歳(30年)は+15.5%、60歳(20年)は+10.4%です。期間が短いほど改定時の増え方は小さくなります。毎月返済に占める元金の割合がもともと大きく、金利上昇の影響を受ける部分が相対的に小さいためです。
未払利息の危険水位も同じ方向です。35歳は3.17%、50歳は3.64%、60歳は5.31%。返済額が大きいほど、利息が返済額を超えるまでの距離が長くなります。今回の1ポイント上昇(到達金利1.6%)ではどの年齢でも未払利息は発生しませんでした。年齢が高いほど毎月の負担は重い一方で、金利上昇そのものへの耐性は高いという結果です。未払利息が出る条件も確認できます。
毎月10万円で借りられる額は年齢でどう変わるか
期間の上限は、借入可能額の上限にもなります。毎月返済を100,000円に固定して、年齢別に借りられる元金を逆算しました。金利0.6%と1.6%の2本で出しています。
| 借入時の年齢 | 期間 | 金利0.6%で借りられる額 | 金利1.6%で借りられる額 | 金利差による減少 |
|---|---|---|---|---|
| 30歳 | 35年 | 3,787万円 | 3,214万円 | −573万円 |
| 35歳 | 35年 | 3,787万円 | 3,214万円 | −573万円 |
| 40歳 | 35年 | 3,787万円 | 3,214万円 | −573万円 |
| 45歳 | 35年 | 3,787万円 | 3,214万円 | −573万円 |
| 50歳 | 30年 | 3,293万円 | 2,857万円 | −436万円 |
| 55歳 | 25年 | 2,785万円 | 2,471万円 | −314万円 |
| 60歳 | 20年 | 2,261万円 | 2,052万円 | −209万円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。毎月返済額から元金を逆算し、10万円単位で切り捨てています。返済負担率や審査基準は含みません。
35歳から50歳への15年で借入可能額は494万円減りますが、35歳のまま金利が0.6%から1.6%へ上がると573万円減ります。この条件では、金利1ポイントの上昇のほうが15歳分の年齢より大きく効きました。年齢を理由に急ぐ前に、借入可能額と返済負担率の側も見ておくと判断がぶれにくくなります。
金融機関が置いている年齢の条件
年齢の条件は金融機関ごとに定められています。全期間固定の【フラット35】は、申込時の年齢が満70歳未満であること、借入期間は「80歳−申込時の年齢(1年未満切上げ)」と35年のいずれか短いほうが上限で、最短は15年(申込者または連帯債務者が60歳以上の場合は10年)と公表されています(住宅金融支援機構「【フラット35】ご利用条件」)。
民間の住宅ローンでは上限期間が異なります。三菱UFJ銀行は、最長借入期間を40年、借入時の年齢を18歳以上70歳の誕生日まで、完済時の年齢を80歳の誕生日までと案内しており、設定できる最長期間は年齢により異なるとしています(三菱UFJ銀行「借入期間の選び方」)。本ページの計算は、この完済時80歳を共通の上限として置いたものです。
完済時年齢の上限が80歳前後に置かれている背景には、団体信用生命保険の保障期間があります。条件は商品ごとに異なるため、検討先の商品説明書で年齢条件と最長期間を確認してください。
期間が決まったあとに動かせるもの
年齢で期間の上限が決まると、毎月返済額はほぼ自動的に決まります。そこから先で動かせるのは、借入額、金利、繰上げ返済の3つです。
借入額は最も素直に効きます。50歳・30年で毎月返済を11,870円下げたければ、上の逆算表と同じ考え方で元金を減らせば届きます。頭金を厚くするか、物件価格の側を見直すかの判断になります。
金利は、逆算表のとおり年齢より大きく効く場合があります。ただし変動金利を選べば毎月返済は下がる一方で、改定時の増え方を受け入れることになります。表の改定後の返済額を、いまの家計で払えるかどうかで見てください。
繰上げ返済は、期間が短いローンでは効きが小さくなります。残り期間が短いほど、短縮できる期間も削れる利息も減るためです。期間短縮と返済額軽減のどちらを選ぶかは、完済年齢を定年前に寄せたいのか、毎月の負担を下げたいのかで変わります。
確認手順
最初に、検討先の商品説明書で「借入時年齢」「完済時年齢」「最長借入期間」の3つを確認します。この3つが決まれば、自分が組める期間は「完済時年齢の上限−いまの年齢」と最長期間の短いほうに定まります。
次に、その期間で希望額を借りたときの毎月返済額を計算します。ここで無理があるなら、期間ではなく借入額を動かす段階です。期間の側は年齢で塞がれているため、探しても伸びません。
最後に、変動金利を選ぶ場合は改定後の返済額を確認します。上の表のとおり、期間が短いほど改定率は小さく出ますが、金額そのものは大きくなります。定年後にかかる返済がある場合は、完済年齢と定年時の残債も合わせて見ておくと、退職金でどこまで届くかが分かります。
借入年齢と期間についてよくある質問
完済時80歳を超える期間は組めませんか
完済時年齢の上限は金融機関が商品ごとに定めています。【フラット35】では借入期間の上限が「80歳−申込時の年齢」と35年の短いほうと公表されており、三菱UFJ銀行も完済時80歳の誕生日までとしています。親子リレー返済など、条件が別に定められた取扱いがある商品もあるため、個別の可否は金融機関にご確認ください。
期間を短くすると総返済額は増えますか
この試算では逆でした。35歳の35年と50歳の30年を比べると、毎月返済は11,870円増えますが、総利息は48万円少なくなります。期間が短いほど利息を払う回数が減るためです。負担が重くなるのは毎月の側で、総額の側ではありません。
年齢が上がってから借りると金利上昇に弱くなりますか
今回の計算では、期間が短いほうが改定率は小さく、未払利息の危険水位も高く出ました。35歳の危険水位が3.17%、60歳が5.31%です。ただしこれは毎月返済額がもともと大きいことの裏返しで、家計に余裕があるという意味ではありません。改定後の金額そのもので判断してください。
まとめ
- 完済時80歳が上限なら、45歳までは最長35年が組める
- 46歳からは1歳ごとに期間が1年短くなり、毎月返済は2,094円から3,072円ずつ増える
- 50歳の毎月返済は35歳より11,870円高いが、総利息は48万円少ない
- 期間が短いほど改定率は小さく、危険水位は3.17%から5.31%へ上がる