ボーナス返済20%で支払いはどう分かれるか

3,000万円・35年・金利0.6%で、ボーナス返済なしと元金20%をボーナス返済に回す場合を比べます。

返し方毎月返済ボーナス加算ボーナス月合計総返済額
ボーナスなし79,208円0円79,208円33,267,427円
ボーナス20%63,366円95,157円158,523円33,274,864円

このサイトの計算エンジンによる算出値です。ボーナス分は半年ごとの返済として別勘定で計算しています。

毎月は15,842円軽くなりますが、ボーナス月には95,157円が乗ります。家計管理の観点では「普段の月を軽くする代わりに、年2回の山を作る」設計です。

総返済額は大きく変わらない

ボーナス返済は金利を下げる仕組みではありません。月々返済分とボーナス返済分を分けるだけなので、同じ金利・同じ期間なら総返済額の差は小さくなります。

今回の条件では総返済額の差は7,437円です。毎月の見た目は変わりますが、支払う力そのものが増えるわけではありません。ボーナスを生活費や貯蓄に回したい人は、返済を毎月に寄せた方が予定を立てやすくなります。

金利が上がるとボーナス月の山も高くなる

変動金利では、ボーナス返済分にも5年ルール・125%ルールがかかります。金利が5年かけて1.5%上がる条件で試算すると、改定後のボーナス月合計は198,153円になります。

状態毎月分ボーナス分ボーナス月合計
当初63,366円95,157円158,523円
金利上昇後79,207円118,946円198,153円

このサイトの計算エンジンによる算出値です。5年かけて金利が1.5%上がる仮定で計算。

やめたい時は「毎月に戻す」と考える

ボーナス返済をやめると、ボーナス月の山は消えます。その代わり、毎月返済額はボーナスなしの水準に近づきます。今回の条件では毎月15,842円ほど増える見方です。

賞与が変動しやすい職場、転職を考えている人、教育費などで年2回の支出が読みにくい人は、ボーナス返済の山が家計の弱点になることがあります。変更可否と手数料は金融機関に確認し、返済額の試算を出してもらうのが現実的です。

ボーナス返済を月割りすると実質いくらか

ボーナス返済は年2回なので、家計簿では月割りして積み立てると負担をつかみやすくなります。今回のボーナス加算は1回95,157円、年間では190,314円です。これを12か月で割ると、毎月15,860円を取り分ける計算です。

管理方法普段の引落額毎月の積立実質の月負担
ボーナスから直接払う63,366円0円賞与月に158,523円
毎月積み立てる63,366円15,860円79,226円
ボーナス返済なし79,208円0円79,208円

このサイトの計算エンジンによる算出値です。年2回のボーナス加算額を12か月で均等に積み立てる前提です。

月割り後の実質負担がボーナス返済なしの月額に近いなら、ボーナス返済で返済能力が上がったわけではないことが分かります。賞与を受け取る前に使い道が決まってしまう点も含めて比較してください。

ボーナス返済をやめたいときの確認手順

まず契約先に、割合変更または取りやめができるかを確認します。変更方法、申込期限、手数料、次回返済額は金融機関と契約内容で異なります。たとえば三井住友銀行はボーナス返済ありからなしへの変更例と、審査・手続きがあることを案内しています。三井住友銀行の変更手続き案内を一例として確認できますが、自分の契約先で正式な試算を依頼してください。

次に、ボーナス分を毎月返済へ振り替えた後の金額を家計に置きます。今回の条件では毎月返済が15,842円ほど増える計算です。直近12か月の平均的な生活費にこの差額を加え、赤字月が出ないかを確認します。

変更まで時間がかかる場合は、次回分を月割りで確保します。賞与が減ったときにカードローンなど別の借入で補うと、住居費の問題が高い金利の借入へ移るだけです。次回返済に不足する可能性があるなら、支払日の前に契約先へ相談します。

ボーナス返済が向く家計・向かない家計

賞与の最低支給額が長期間安定し、ボーナス返済分を差し引いても生活防衛資金や年間特別費を確保できる家計では、支払い時期を収入時期に合わせる意味があります。

一方、業績連動で賞与の振れ幅が大きい、転職や独立を予定している、育休や介護で収入が変わる可能性がある、教育費などの年払いが賞与月に重なる家計では、年2回の山が弱点になりやすくなります。

迷う場合は「賞与がゼロでも12か月払えるか」で確認します。払えない場合は、ボーナス返済割合を下げるか、借入額そのものを抑える検討が必要です。

ボーナス返済についてよくある質問

ボーナス返済を使うと総返済額は減りますか

同じ金利・同じ期間なら、返済を毎月分とボーナス分に分けるだけで総返済額が大きく減る仕組みではありません。比較するときは、毎月額の低さより年間返済額と総返済額を見ます。

賞与が減ったら自動で返済額も下がりますか

通常、収入の変化だけで契約上の返済額が自動的に下がるわけではありません。返済条件を変えたい場合は、契約先への相談と手続きが必要です。

ボーナス返済分だけ繰上げ返済できますか

対応方法は金融機関や商品によって異なります。ボーナス分の全部返済、割合変更、返済期間の変更など、希望する形を伝えて試算と条件を確認してください。

数字を家計に落とし込む

ここで出した数字は、条件を固定した概算です。実際の家計では、管理費、修繕積立金、固定資産税、 保険料、教育費、車の維持費などが同じ財布から出ていきます。住宅ローン単体で見れば払える金額でも、 他の固定費と重なると余白は小さくなります。

判断するときは、表の中でいちばん気になる数字を月額、年額、残債のどれかに直して、 いまの家計簿に置いてみてください。そのうえで、金利が上がった場合、収入が下がった場合、 まとまった支出が来る場合の順にストレスをかけると、無理のある条件が見つけやすくなります。

もう一つ大事なのは、数字を一回だけ見て終わりにしないことです。残債は毎月減り、金利や収入、 家族構成も時間とともに変わります。年に一度でも条件を入れ直すと、借り換え、繰上げ返済、 固定金利への変更、返済期間の見直しを検討するタイミングを逃しにくくなります。

まとめ

  • ボーナス返済20%では毎月返済が15,842円下がる
  • ボーナス月には95,157円が上乗せされ、合計158,523円になる
  • 金利上昇時はボーナス返済分も改定される
  • やめたい時は、毎月返済額がどれだけ戻るかを先に確認する