諸費用90万円を借りるとどうなるか
3,000万円・35年・金利0.6%に、諸費用90万円を上乗せした場合を比べます。
| 借入額 | 毎月返済 | 総利息 | 総返済額 |
|---|---|---|---|
| 3,000万円 | 79,208円 | 327万円 | 3,327万円 |
| 3,090万円 | 81,584円 | 337万円 | 3,427万円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。諸費用90万円を借入に含めた場合として比較しています。
毎月差は2,376円、総返済額の差は100万円です。90万円を借りると、長期では利息を含めて100万円を返す形になります。
手元資金を残す価値もある
諸費用を現金で払うと、借入額は抑えられます。一方で、引っ越し、家具家電、修繕、出産や教育費などのために現金を残したい場合もあります。
現金を残す価値と、上乗せ分の利息10万円を比べると判断しやすくなります。手元資金が薄くなるなら、利息を払ってでも現金を残す選択が合うこともあります。
借入額が増えると金利上昇の影響も増える
借入額を増やすと、金利が上がったときの利息も増えます。変動金利を選ぶ場合は、諸費用上乗せ後の残高でストレスをかけておくと、返済額の上振れを見落としにくくなります。
借入額が100万円増えた場合の影響は、100万円多く借りる記事でも確認できます。
現金払いと上乗せを同じ表で見る
諸費用を現金で払うか、ローンに含めるかは、単純な損得だけでは決まりません。手元資金、金利、返済期間、今後の支出予定を並べて考える必要があります。
判断するときは、上乗せ後の毎月返済額と総返済額を必ず確認してください。
諸費用の金額別|上乗せ後の負担
諸費用は物件や契約条件で変わります。ここでは50万円、90万円、150万円、200万円をすべて借入に含めた場合を比較します。
| 上乗せ額 | 毎月返済の増加 | 35年の総返済額差 | うち利息 |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 1,320円 | 55万円 | 5万円 |
| 90万円 | 2,376円 | 100万円 | 10万円 |
| 150万円 | 3,961円 | 166万円 | 16万円 |
| 200万円 | 5,281円 | 222万円 | 22万円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。3,000万円・35年・金利0.6%へ各金額を上乗せして比較しています。
上乗せ額が増えるほど、元金だけでなく利息も増えます。見積書を受け取ったら、諸費用を一括で見るだけでなく、現金で払う項目と借入に含める項目を分けて試算します。
金利別|諸費用90万円につく利息
諸費用をローンに含める価値は、適用金利でも変わります。90万円を35年間借りた場合の差を金利別に見ます。
| 金利 | 毎月返済の増加 | 総返済額差 | 上乗せ分の利息 |
|---|---|---|---|
| 0.6% | 2,376円 | 100万円 | 10万円 |
| 1.6% | 2,800円 | 118万円 | 28万円 |
| 2.6% | 3,266円 | 137万円 | 47万円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。諸費用90万円だけを上乗せした差額を算出しています。
変動金利の場合は現在金利だけでなく、1%程度高い仮定でも確認します。諸費用分だけを後から切り離して返すわけではないため、上乗せ後の残債全体で家計への影響を見ます。
現金払いとローン上乗せの決め方
まず、現金払い後に残る預金を計算します。入居後の生活費、引っ越し、家具家電、税金、修繕などに必要な資金まで使い切るなら、利息を払って現金を残す意味があります。
次に、諸費用を上乗せした後の毎月返済と金利上昇時の返済を確認します。毎月差が小さく見えても35年間続くため、総返済額差まで見て判断します。
最後に、何を借入に含められるかを金融機関へ確認します。対象費用、借入上限、適用金利、審査条件は商品ごとに異なります。売買契約前に、見積書をもとに対象項目を確認してください。
見積書では、物件代金、金融機関へ払う費用、登記などの手続費用、保険、仲介や引っ越しに関する費用を行ごとに分けます。そのうえで「ローンに含められる」「現金で払う」「金額がまだ確定していない」の3列を付けると、必要な自己資金を二重に数えたり、借入対象外の費用を見落としたりしにくくなります。
金額が未確定の項目はゼロで置かず、余裕枠として現金を残します。借入額を確定する時点と実際の支払時点が離れている費用もあるため、上乗せ後の返済額だけでなく、決済日までに口座へ用意する現金の一覧も作ってください。
諸費用上乗せについてよくある質問
諸費用はすべて住宅ローンに含められますか
金融機関や商品によって対象範囲が異なります。仲介手数料、登記関係費用、保険料など、見積書の項目ごとに借入対象かを確認します。
諸費用を借りると金利は高くなりますか
商品条件によります。上乗せの有無で適用金利や審査条件が変わる場合もあるため、本体だけの借入と上乗せ後の借入の両方で見積もりを取ります。
手元資金はいくら残せばよいですか
一律の正解はありません。毎月生活費、収入の安定性、入居後の大型支出を基に、ローン返済以外へ使える現金を決めます。
数字を家計に落とし込む
ここで出した数字は、条件を固定した概算です。実際の家計では、管理費、修繕積立金、固定資産税、 保険料、教育費、車の維持費などが同じ財布から出ていきます。住宅ローン単体で見れば払える金額でも、 他の固定費と重なると余白は小さくなります。
判断するときは、表の中でいちばん気になる数字を月額、年額、残債のどれかに直して、 いまの家計簿に置いてみてください。そのうえで、金利が上がった場合、収入が下がった場合、 まとまった支出が来る場合の順にストレスをかけると、無理のある条件が見つけやすくなります。
もう一つ大事なのは、数字を一回だけ見て終わりにしないことです。残債は毎月減り、金利や収入、 家族構成も時間とともに変わります。年に一度でも条件を入れ直すと、借り換え、繰上げ返済、 固定金利への変更、返済期間の見直しを検討するタイミングを逃しにくくなります。
まとめ
- 諸費用90万円を上乗せすると毎月返済は2,376円増える
- 35年の総返済額は100万円増える
- 現金を残す価値と利息負担を比べる
- 上乗せ後の残高で金利上昇も試算する