返済予定表はどこにあるか
「返済予定表」「償還予定表」「ご返済予定表」など、金融機関によって呼び方が違います。 借入時に紙で交付されているほか、次の場所でも確認できます。
- 金融機関のインターネットバンキング(ログイン後の「住宅ローン」「ローン照会」など)
- 年に1回届く通知(金利見直しや返済額改定のお知らせに同封されることがある)
- アプリ(ネット銀行はアプリで残高と適用金利を確認できることが多い)
見つからない場合は、借入先に電話すれば再発行してもらえます。 本人確認が必要ですが、通常は無料です。
読み取る3つの数字
1. 現在の残債
「残元金」「借入残高」「元金残高」といった列に、返済回ごとの残高が並んでいます。 直近で返済が終わった行の残高が、いまの残債です。
なお、年末に届く住宅ローン年末残高証明書にも残高が載っていますが、 こちらは12月31日時点の金額です。試算に使うなら、返済予定表の直近の行の方が正確です。
2. 現在の適用金利
「適用利率」「お借入利率」などの欄に、%で書かれています。 変動金利の場合、半年ごとに見直されているため、 古い返済予定表を見ると現在と違う金利が書かれていることがあります。
金利が変わると新しい返済予定表が発行されるので、最新のものを見てください。 インターネットバンキングなら常に最新が表示されます。
ここで注意したいのが、多くの人が「基準金利」と「適用金利」を混同することです。 入力すべきは、優遇(引き下げ幅)を差し引いた後の、実際に適用されている金利です。 「基準金利2.475%、引き下げ幅▲1.9%、適用金利0.575%」と書かれていれば、使うのは0.575%です。
3. 残りの返済期間
返済予定表の最終行の年月が完済予定日です。そこまでの年数が残り返済期間になります。
回数で書かれている場合は、残りの回数を12で割ってください。 「全420回のうち64回目まで返済済み」なら、残り356回=約29年8ヶ月です。
ついでに見ておきたい「内訳」
返済予定表には、毎回の返済額が「元金」と「利息」に分けて書かれています。 ここが実は一番情報量のある部分です。
変動金利で借りていて、5年ルールがある契約の場合、金利が上がっても返済額は変わりません。 しかし内訳は変わります。利息の欄が増え、元金の欄が減ります。
つまり、返済予定表の元金欄を過去と見比べれば、 自分の元金の減り方が鈍っていないかが分かります。 毎月同じ額を払っているのに元金欄の数字が小さくなっていれば、それは金利が上がったということです。
この仕組みの詳細は5年ルール・125%ルールと未払利息で扱っています。
次に返済額が改定される時期も分かる
5年ルールがある契約なら、返済額の改定は5年ごとです。 過去の通知や返済予定表で前回、返済額が変わった時期を確認できれば、 その60ヶ月後が次回の改定時期です。
借入以来まだ一度も改定されていなければ、借入から5年後が最初の改定です。 試算ツールでは「次に返済額が改定されるまで(ヶ月)」として入力でき、 改定時期と改定後の金額を計算します。
残債が分からないまま試算したい場合
書類がすぐ手元にない場合、当初の借入額・借入年月・当初の返済期間が分かれば、 返済予定どおりに返してきた前提で残債を逆算できます。 試算ツールの「残債がわからない場合」から計算できます。
ただし、繰上げ返済をしたことがある場合や、金利が変動している場合はずれます。 あくまで概算として使い、後で実額に置き換えてください。
まとめ
- 残債・適用金利・残り期間は、すべて返済予定表に載っている
- 変動金利なら最新版を見る。古い表の金利は現在と違う
- 使うのは基準金利ではなく優遇後の適用金利
- 元金欄の推移を見れば、元金の減りが鈍っていないか確認できる
- 書類が無ければ、当初の借入条件から逆算もできる
3つの数字が揃ったら、試算ツールでそのまま試算できます。