期間と縮む幅別の増加額
結論を表で示します。残債3,000万円・30年で、固定特約の適用金利1.3%から、期間終了後に引き下げ幅が縮んで適用金利が上がる場合です。基準金利は変わらない前提です。
| 固定期間 | 縮む幅 | 期間中の毎月 | 終了後の毎月 | 毎月の増加 | その時点の残債 | 総額の増加 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5年 | 0.3% | 100,681円 | 104,301円 | 3,620円 | 2,578万円 | 109万円 |
| 5年 | 0.5% | 100,681円 | 106,758円 | 6,077円 | 2,578万円 | 182万円 |
| 10年 | 0.3% | 100,681円 | 103,607円 | 2,926円 | 2,127万円 | 70万円 |
| 10年 | 0.5% | 100,681円 | 105,586円 | 4,905円 | 2,127万円 | 118万円 |
| 10年 | 0.7% | 100,681円 | 107,589円 | 6,908円 | 2,127万円 | 166万円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。元利均等で、固定期間明けに残高と残り期間で返済額を再計算しています。総額の増加は、適用金利が1.3%のまま続いた場合との差です。
同じ縮む幅なら、期間が短いほど上がった金利の期間が長くなるので、総額の増加は大きくなります。金利の上昇と重なる場合は、さらに増えます。
当初期間引下げプランの仕組み
当初期間引下げプランは、当初の特約期間の引き下げ幅を大きくする代わりに、終了後の引き下げ幅を小さくする仕組みです。auじぶん銀行の住宅ローンの案内では、当該期間中の引下幅は全期間引下げプランより大きいものの、特約期間終了後の引下幅は小さくなると説明されています(案内、2026年11月1日に確認)。
同じ案内では、変動金利で選べるのは全期間引下げプランのみで、金利プランは借入時に決めて後から変更できないと説明されています。自分のプランは契約書で確かめます。他の銀行の条件は同じとは限りません。
残債が違う人の読み替え
増加額は残債にほぼ比例します。10年後に0.5%縮む場合の毎月の増加を、借入額別に計算しました。
| 借入額 | 毎月の増加 |
|---|---|
| 2,000万円 | 3,271円 |
| 3,000万円 | 4,905円 |
| 4,000万円 | 6,541円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。残り期間と金利は上の表と同じ条件です。
借入から時間が経っている人は、今の残高と、終了時点の残り期間で計算します。返済予定表の固定期間の最後の残高を読みます。
終了の前に比べること
固定期間の終了は、借り換えや固定の取り直しを検討する節目です。引き下げ幅が縮む分、他行の金利との差が広がることがあります。そのまま続ける場合の扱いは固定期間が明けた後の扱い、借り換えの判定は金利差の分かれ目で確認できます。
同じ銀行で再度固定を選ぶ場合の金利や手数料は、銀行の案内で確かめます。手続きの期限が決まっていることもあるので、終了の数か月前から確かめます。
終了後に変動を選ぶ場合
固定期間が終わると変動になる契約では、その後は金利の見直しと返済額の改定があります。変動で続ける場合の未払利息の水位は固定期間が明けた後の扱いで計算しています。
変動のままで大きく上がった場合の比較は返済額が上がった後の選択肢が参考になります。いずれも引き下げ幅の変化を入れた金利で計算します。
家計で備える
10年後の毎月の増加4,905円は、期間の終了までの時間で準備できます。増加が教育費のピークと重なる人は、固定期間の終了の年を確かめて計画に入れます。重なりの見方は教育費と改定の重なりにあります。
終了までに繰上げ返済で残高を減らしておくと、増加額も小さくなります。効果は繰上げ返済と金利上昇の備えで計算しています。
借り換えで当初引下げを提案された場合
借り換えの提案で当初の金利だけが示されている場合は、特約期間の終了後の引き下げ幅を必ず確かめます。提案の金利で完済まで計算していると、実際より総額が小さく見えます。期間の終了後の金利を入れて計算し直します。
金額の差は期間の長さと縮む幅で決まります。縮む幅が同じなら期間が長いほど差は小さくなりますが、期間の終了時の残高も確かめます。表の値は基準金利が変わらない前提なので、基準金利が上がる場合は、その分を足して読みます。上乗せの影響は金利上昇の早見表で読めます。比較の全体は当初と全期間の比較にあります。
確認の手順
- 契約書で固定特約の終了日と、終了後の引き下げ幅を確かめる
- 終了時の適用金利を計算する(基準金利 − 終了後の引き下げ幅)
- 終了後の毎月をツールで計算し、家計で比べる
- 再度の固定、変動、借り換えを終了の数か月前に比べる
引き下げ幅についてよくある質問
自分のプランはどこで確かめますか
金銭消費貸借契約書と金利の特約の書類で確かめます。分からなければ金融機関に問い合わせます。
全期間引下げに変更できますか
借入時に決める銀行があります。変更できるかは金融機関に確かめます。比較は当初と全期間の比較にあります。
交渉で引き下げ幅を保てますか
取り扱いは金融機関の判断によります。他行の提示を材料に相談する価値はあります。比べ方は同じ銀行で金利を下げる場合で確認できます。
引き下げ幅が縮む時期はいつ分かりますか
契約時の書類に特約期間の終了日と終了後の引き下げ幅が示されています。書類が見当たらなければ金融機関に照会します。終了の数か月前に通知が届く場合もありますが、早めに確かめておくと比較の時間を確保できます。
この試算で置いた前提
基準金利は期間の前後で変わらず、固定期間の終了後は変動になった金利がそのまま続く仮定です。残り期間は当初の30年から経過年数を引いた年数で、終了時の残高から元利均等で再計算しています。保証料や手数料、再度の固定の金利は入れていません。適用金利の1.3%と縮む幅は読み方を示す例で、特定の商品の条件ではありません。実際の値は契約書で確かめて置き換えます。
まとめ
- 10年後に0.5%縮むと毎月4,905円増え、総額は118万円増える
- 基準金利の変化はこの増加に上乗せされる
- 期間の終了は借り換えや再固定を比べる節目
- 契約書で終了後の引き下げ幅を確かめる