今の返済額から読む上限の早見表

結論は単純で、上限は今の返済額の1.25倍です。次の改定で増やせる額は、今の返済額の4分の1までです。

今の毎月返済次の改定の上限増えられる上限額年額に直すと
60,000円75,000円15,000円180,000円
70,000円87,500円17,500円210,000円
80,000円100,000円20,000円240,000円
90,000円112,500円22,500円270,000円
100,000円125,000円25,000円300,000円
120,000円150,000円30,000円360,000円
150,000円187,500円37,500円450,000円

このサイトの計算エンジンと同じ計算による算出値です。今の返済額 × 1.25 を円未満切り捨てで計算しています。ボーナス返済分がある場合は別に計算します。

返済額はボーナス分を除いた毎月の金額で読みます。ボーナス返済がある人は、ボーナス分にも同じように上限が効きます。扱いはボーナス返済ありの試算で確認できます。

どこまで上がると上限に当たるか

上限に当たる上昇幅は残り期間で変わります。残債3,000万円・金利0.6%で、最初の改定までの3年で上がる場合の結果です。

残り期間今の毎月返済上限上限に当たる上昇幅
35年79,208円99,010円+1.27%
30年91,078円113,847円+1.45%
25年107,712円134,640円+1.7%
20年132,681円165,851円+2.05%
15年174,320円217,900円+2.55%
10年257,637円322,046円+3.25%

このサイトの計算エンジンによる算出値です。元利均等で改定は5年後、上昇は3年で段階的に起きた後は横ばいの仮定です。改定時の再計算額が1.25倍を超える上昇幅を逆算しています。

残りが長いほど今の返済額に占める利息の割合が大きく変わりやすいので、小さな上昇でも上限に届きます。残債を変えても結果はほぼ同じです。残債2,000万円・残り35年でも+1.27%でした。

上限に当たると差額はどうなるか

上限は1回の改定で増える金額を抑えますが、利息そのものは減りません。上限で抑えた分だけ元金の減りが遅くなり、次の改定に回ります。2回目の改定額は、上限がなかった場合より高くなることがあります。計算は上限で止まった差額の行方で確認できます。

「1.25倍まで」と聞くと安心しやすいのですが、1回あたりの上限であって、総額や金利の上限ではありません。金利そのものの上限については変動金利に上限はないで説明しています。

上限でどれだけ抑えられるかの例

3,000万円・35年で3年かけて+2%上がる例では、改定の再計算額は111,994円ですが、返済額は99,010円で止まります。毎月12,984円が抑えられる計算です。抑えられた分は元金の減りが遅くなる形で残り、次の改定の再計算に入ります。

上限で負担が抑えられるのは次の改定までの5年間です。その間に差額を積み立てておくと、次の改定で慌てずに済みます。

上限より先に見る数字

上限まで上がっても家計が回るかを確かめます。上の表の「増えられる上限額」が毎月の黒字に収まるなら、次の改定は吸収できます。収まらない場合、改定までの時間で積立や他の選択肢を検討します。上限ちょうどまで上がるとは限りませんが、備える額の上の目安になります。必要な積立の額は金利上昇に備える積立額で計算できます。

次の改定の時期は借入年月の早見表で目安を読めます。金額と時期が揃うと、家計の計画に入れやすくなります。

ルールがない契約の場合

125%ルールは法律で決まっているものではなく、契約の内容です。ルールがない契約では、金利の見直しで再計算した額がそのまま返済額になります。三菱UFJ銀行の案内では、元金均等返済には5年ルール・125%ルールはないと示されています(案内、2026年10月31日に確認)。

5年ルールと125%ルールの組み合わせで何が変わるかはルール3パターンの比較で計算しています。自分の契約は金銭消費貸借契約書で確かめます。

上限に当たりそうな人の判断材料

上限に当たりそうな場合は、改定額だけでなく再計算額を確かめます。再計算額が家計で払える水準かどうかが、これからの負担の見通しになります。返済額の増加を抑えたいなら、繰上げの返済額軽減型が候補です。金額は返済額を元に戻す繰上げ返済で計算しています。

大きな上昇そのものを避けたいなら、固定への変更と比べます。分岐は残り期間別の分岐点で読めます。

自分の上限を確かめる手順

  1. 返済予定表で今の毎月返済額と次回の改定時期を確かめる
  2. 1.25倍して上限と増えられる上限額を計算する
  3. 契約書で125%ルールの有無と上限の扱いを確かめる
  4. ツールで上昇幅を入れ、改定額と再計算額を比べる
  5. 上限と再計算額の差を、次の5年の積立の目安にする

125%ルールの上限についてよくある質問

上限は改定のたびに計算し直しますか

はい。試算では、改定後の返済額を基準に次の上限を計算します。1回目で1.25倍になると、2回目の上限はさらにその1.25倍です。

上限に当たると未払利息が出ますか

別の条件です。未払利息は利息が返済額を超えたときに発生します。発生の条件は危険水位の早見表で読めます。

繰上げ返済をすると上限はどう変わりますか

返済額軽減型で今の返済額が下がれば、上限もその1.25倍に下がります。期間短縮型では今の返済額が変わらないので、上限も変わりません。

まとめ

  • 返済額8万円の次の上限は100,000円で、増えられるのは20,000円まで
  • 3,000万円・残り35年では+1.27%、残り15年では+2.55%で上限に当たる
  • 上限は差額を消さず、次の改定に回す
  • 上限の金額と時期を家計の計画に入れる