据え置き中に固定へ変えると返済額は一度に動く
結論から言うと、借入3,000万円・35年・当初0.6%で金利が1.6%まで上がっている場合、固定2.4%へ変更すると今の79,208円が104,728円になります。返済額の据え置きで見えなかった上昇と、固定と変動の金利差が合わさって出てくるためです。
| 次の改定まで | その時点の残債 | 今の返済額 | 固定へ変更後 | 増える額 | 改定で上がる先 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3年 | 2,861万円 | 79,208円 | 104,670円 | 25,462円 | 94,545円 |
| 2年 | 2,805万円 | 79,208円 | 104,728円 | 25,520円 | 94,545円 |
| 1年 | 2,755万円 | 79,208円 | 105,051円 | 25,843円 | 94,545円 |
| 3ヶ月 | 2,716万円 | 79,208円 | 105,318円 | 26,110円 | 94,545円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。上昇は3年で+1%、残りはその時点の残り期間で固定2.4%に再計算しています。改定で上がる先は金利が1.6%で止まる場合の改定額です。
変更の時期を変えても増える額はほとんど変わりません。今の返済額が79,208円で据え置かれている限り、同じ大きさの差が残ります。「改定が近いから変更の負担は小さい」とはなりません。
変更と待つ場合の総額の差
改定まで2年の時点で、固定へ変更する場合と変動のまま待つ場合を比べました。これからの上昇幅によって結果は入れ替わります。
| これからの上昇幅 | 変動の次の改定額 | 125%上限 | 変動の総支出 | 固定の総支出 | 変動 − 固定 | 未払利息 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| +0% | 94,545円 | 当たらない | 3,595万円 | 4,022万円 | −426.9万円 | 0.0万円 |
| +0.5% | 99,010円 | 当たる | 3,847万円 | 4,022万円 | −175.5万円 | 0.0万円 |
| +1% | 99,010円 | 当たる | 4,124万円 | 4,022万円 | +102.1万円 | 0.0万円 |
| +1.5% | 99,010円 | 当たる | 4,422万円 | 4,022万円 | +399.7万円 | 0.0万円 |
| +2% | 99,010円 | 当たる | 4,766万円 | 4,022万円 | +743.9万円 | 0.0万円 |
このサイトの計算エンジンによる算出値です。残りの返済の総額で比べており、変更手数料5,500円を含みます。変動の上昇は3年で段階的に起きた後は横ばいの仮定です。
金利がこの水準で止まるなら、固定へ変更すると総額は426.9万円高くなります。さらに大きく上がるなら、固定の方が安くなる条件もあります。分岐の考え方は残り期間別の分岐点と同じです。
返済額の増加を家計で先に試す
固定へ変える前に、増える25,520円を毎月積み立ててみる方法があります。数か月続ければ、変更後の返済額で家計が回るかが分かります。続けられなければ、変更そのものが家計に合わない可能性があります。
変更しない場合でも、改定で94,545円へ上がるのは同じです。積み立てた分は改定の備えになります。必要な額の見方は金利上昇に備える積立額にまとめています。
未払利息の問題はどう変わるか
固定へ変更すると、未払利息の問題はなくなります。返済額が利息を上回る形で確定するからです。一方、変動のまま続ける場合、この表の範囲では未払利息は出ていませんが、さらに大きく上がると出る場合があります。距離の確かめ方は未払利息が近いときの選択肢で確認できます。
据え置き中の元金の減りが遅くなっている点は、変更しても取り戻せません。固定に変更するのは、これからの変動を止める判断です。
変更できる時期と手続きを確かめる
金利タイプの変更は銀行によって手続きや手数料が異なります。ソニー銀行は現在の金利タイプが変動の場合、いつでも手数料無料で固定金利へ変更でき、手続きの翌日から適用すると案内しています(ソニー銀行の案内、2026年10月31日に確認)。取引銀行の案内を確かめます。
変更後の扱いも確かめます。固定期間が終わった後の金利、変動へ戻せるか、変更のキャンセルができるかなどです。他行と比較する場合は同じ銀行で固定へ変更する場合も参考にしてください。
変更するかの判断基準
今の返済額から25,520円増えても家計が回り、さらなる上昇を避けたいなら、変更する根拠があります。増える額を払うと家計が厳しくなるなら、変更の前に、繰上げや他の選択肢と比べます。返済額が上がった後の選択肢の表が参考になります。
増える額の中身も分けて考えます。これまでの上昇で据え置かれていた分は、変更しなくても次の改定で上がります。固定にして新しく増えるのは、変動との金利差の分です。返済額がまだ変わっていない今は、変更の負担を実感しにくい時期です。改定の後で変更する場合と同じ問題があるので、タイミングだけで判断せず、固定金利の水準と家計で決めます。比較は固定へ移るタイミングにもあります。
変更を検討する手順
- 返済予定表で今の適用金利、残債、次の改定時期を確かめる
- 銀行が提示する固定金利で、変更後の返済額を計算する
- 増える額を家計で払えるか確かめる
- ツールで上昇シナリオごとの総額を比べ、変更を決める
改定前の固定への変更についてよくある質問
据え置き中は固定に変更できませんか
銀行の条件によります。変動の間ならいつでも変更できるとする銀行もあります。適用される時期と手数料を取引銀行で確かめます。
未払利息が出ている場合はどうなりますか
扱いは銀行や契約によります。変更の前に、未払利息の精算方法を確認してください。
固定への変更で控除は影響を受けますか
同じ銀行の金利タイプ変更であれば一般に新しい借入ではありません。金利が高くなると元金の減りが変わるので、年末残高は少し変わります。
まとめ
- 据え置き中に固定2.4%へ変更すると、毎月25,520円増える
- 変更後は104,728円で、改定後の94,545円より高い
- 上昇が止まるなら総額は高くなり、大きく上がるなら固定が有利になる条件がある
- 増える額を家計で先に試してから決める